こんにちは、矢野です。
前回“みる”の種類について触れました。
仕事の出来る人は
“見る”と“観る”を意識的に分けています。
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意識的にと書きましたが、
実際にそうされている方はもう無意識で選択できるようになっていると思います。
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無意識でできる理由は
意識的に行った期間があるから。
なんとなくできていた人でも、意識的に訓練をした時期があるのです。
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でもやはり、これが出来ている方にそうなのかと伺ってみても
『うーん、考えたこともなかった』という返答がやってきます。
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そういった場合はきっと幼少期から環境、ようは周りの影響が大きいのだと思います。
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例えば、
お笑い番組をみていたとして
終わったあとに
「さっきのネタをやってください」
「コンビ名とそれぞれの名前は?」
「どっちがつっこみでどっちがボケだった?」
「あのネタどこがとくによかった?」
などすぐに言えますか?
もちろんみる前にそういったこと聞かれると知らずにの場合です。
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これ、関西、とくには大阪だとちょっと違うんですよね。
全員とはまでは言いません。
だけど、大多数はさっきの質問にほとんど答えられると思います。
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それは
子どもの頃から大人も子どももお笑い討論会するからです。
討論会という言葉だとニュアンスがはまりきらないのですが、
「さっきのあれおもろかったなぁ!」
「●●が突っ込んでたあれな!」
「〇〇のボケはちょっと今日あまいな」
「おれやったら~~って言ったるけどな!」
「あはははーーー」
っていうような会話するんですよ。
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というか、矢野家でも少しですがそうでした。
だから
お笑い番組みるときの釘付けレベルは、ちょっと見てるだけ程度ではないんですよ。
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これこそ
“観る”
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一挙手一投足、すべての情報を集中して“観て”あとで話し合いで使うんです。
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その逆がCMですね。
それだけ集中していた時間の合間なので、軽く見流すという“見る”に徹する。
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でも当時のCM制作はレベル高いですからね。また引き込むようなCMでみんな釘付けですよ。
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でもそのCMの中からも常にネタ探し。
翌日学校や職場、友人などと会話になるようなものをいつも探しています。
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環境でそう育ってきた場合
“観る”ということを自然と鍛えてます。
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ただ、もちろん使っていなければ退化します。
それが私でした。
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昔はやってたのになーと思うけど、それを意識的に鍛えることをしなかったので当然のことですね。
一度手にしたら、ずっと手元にあり続けるものなんてないということです。
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他にも身近なことでいえば、
昨日のランチ何食べたっけ?
というセリフよくありますよね。
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でもそのランチのメニューのひとつを
「翌日作ってください」と言われていたら
どうだったと思いますか?
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おそらくほぼ誰でも
メニューから、材料、味つけ、盛り付けなど事細かく凝視しながら頂くと思います。
それも“観る”ですよね。
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翌日同じものを作るために、じっくりくまなく観察して、味も噛み締めることでしょう。
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逆に
そうしないいつもの“見る”程度だと
また同じお店とメニューを見たとき
「あ、これ前に食べた」
と思い出す程度です。
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でもこの“観る”には何層も深みがあります。
言葉って、
これだけ!
という答えがないもの。
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ランチの一皿から
料理を観たり
作った人を観たり
お店の背景を観たり
食材の背景を観たり
次のアイデアを見据えて観たり
デートの構想をイメージしながら観たり
ありとあらゆる“観る”を含めたりします。
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その深みが
仕事を出来る人にしていく。
豊富な日常という情報から
仕事に繋げられるからです。
ある意味で宝庫を持ってると自覚しています。
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一方仕事の出来ない人は
ただ見てるだけ。
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ただYouTube見てるだけとか
雑誌を見てるだけ
本も読んでるというより
見てるだけ。
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自分に活かす、というより
自分には情報や知識が“なんとなく足りていない”と思ってるところに
なんとなく流し込んでいる感じです。
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証拠に一番最近みたYouTube動画はなんだったか?それはどんな内容だったか?どこに何を感じたか?それを伝えることはできるか?
たぶん、思い出せるのは
「なんとなく」という部分だけ。
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その「なんとなく」に時間とエネルギーを使っていること“仕事が出来ない人”はそもそもそこに気付いてもいません。
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時間とエネルギー(労力)は一日の中でも使える分には限りがあります。
その
限りがある
ということと
その中でなにを優先するか
その中でなにを得ようとしたいか
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ここをやってきてなかったなと、私は深く痛感しました。
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ピンと来る人も、今は来ない人も
一番最近みた動画について
少し思い出してみてください。
“見る” “観る”
どっちだったかなって。
セルフセラピスト
矢野 碧